最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 神々だけに神菜を独占させるか。独占させて……たまるか。

 Anarchyや生徒会の奴らがいるのは気に食わないけど……背に腹は代えられない。

 それに、幸せそうにしている神菜を見るだけでこっちも嬉しくなる。

 本当に愛しすぎる。可愛すぎるよ、神菜は。

 ここにいる輩はほとんどが神菜に骨抜きにされてるし、されていなくても途轍もなく信頼されている。

 天性の才能を持っているんじゃないかって、思うくらいには。

 その時、の事だった。

「あっ! そう言えば僕たちも神菜にプレゼント用意してたんだった! 神菜、来てっ!」

「? うんっ!」

 何かを思い出したように観心が手を打ち、神菜をベランダへと連れて行く。

 その行動に、悪意を感じずにはいられなかった。

 あのさとり族……意図的にしてるな。

 さっきまで両者敵対心むき出しだった為、僕の視線に気づいたんだろう。あいつは。

 それに……心を読めるっていう能力も、厄介だ。

 ここにいる男共の心を読めているって事は、行動も予測できてしまうって事。