最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 だってまさか、こんなところに夕弥さんが居るとは思わなかったし、剣道してるなんて考えてもいなかったから。

「そっか。でも、ここ暑いから熱中症になっちゃうよ。最近は温暖化も進んできてるって言うし。」

 夕弥さんはそう言って、困ったように眉の端を下げる。

 ……確かに、そうだよね。

「……それを言うなら、夕弥さんだって熱中症になっちゃいますよっ! 夕弥さん、気付いてないかもですけど、顔相当赤いですよ!」

「え? そうかな?」

「そうですよ! ちゃんとゆっくり休まないと、体壊しちゃいますよ?」

 さっきまで剣道をしていたからか、夕弥さんの頬が紅潮している。

 息も上がっているし、こんな暑い中剣道なんてしていたら夕弥さんのほうが熱中症になってしまう。

 私の心配よりも、自分の心配をしてほしい。

 そんな気持ちを込めながら伝えると、おもむろにこんな事を言われた。

「……そうなんだね。それじゃ、神菜は俺が体調崩したら心配してくれる?」

「もちろんです!」

 何を聞かれるんだろうと思いきや、当たり前の事を聞かれて拍子抜けしかけてしまう。