最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 思わず感嘆の声が洩れ、しばし見惚れる。

 竹刀ってあんな感じで振るんだ……立ち回りも、難しそうかも……。

 だけど、驚いた。

 夕弥さんがあんな風に、何か一つに真剣な表情を浮かべているのが。

 決して、夕弥さんが普段から真剣じゃないって言いたいわけじゃない。

 そういうわけじゃない、けど……夕弥さんは、いつも何を考えているか分かりづらい。

 だからこそここまで真剣に向き合っている夕弥さんに、驚いてしまった。

「……あれ? 神菜?」

 不意に名前を呼ばれ、あからさまに肩を跳ねさせる。

「あっ、夕弥さんっ……!」

 じっと見つめてしまっていたからか、少し反応が遅れてしまった。

 急いで夕弥さんに視線を向け、質問に答える。

「どうしたの、神菜。もしかして、俺に用事とか?」

「いえ、用事というわけでは……学園からの帰りで、ちょっとだけ敷地内を散策していたら夕弥さんの姿を見かけて……それでつい、来ちゃいましたっ。」

 あはは……と乾いた笑みを浮かべ、正直に口にする。