最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 ……知らないほうが、幸せって事もあるだろうし。

 どうせ大きくなったらいずれ分かる事。その時にでも教えてやればいい。

 でもなぁ、ちょっとだけ妬いちゃうかなぁ。

 俺がどう思ったって現実が変わるわけじゃないけど、つい考えてしまう。

 行動に移さないから、まだ褒めてほしいくらい。

 みんなもこれくらいの寛容さを持って生きれば、人生苦じゃないと思うんだけど。

 まぁ、今がどうであれ神菜ちゃんが幸せなら……それで、俺は十分。

 時々お話聞いて、少しの心の拠り所になったらいいなって。それ以上は、望まない。

 望んだところで、手に入らない事は知ってるから。

「おにぃちゃん! わたし、桃のグミ欲しい! 買って~!」

「仕方ないなぁ。今日はいくらでも買ってあげるよ。」

「ほんと!? やったぁ~!」

「ちょ……あんま暴れないで、落としちゃうかもしれないからさ。」

 肩車だから、少しでも体制が崩れればヤバい。

 そう表面上では思いながらも、心の中では別の事を祈っていた。

 “幸せになるんだよ、神菜ちゃん”……って。