最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 神菜ちゃんには神々が居る。入る隙もないし、入ろうとも思わない。

 それに、神菜ちゃんが一番信頼してるのが神々だろうから。

 俺は、今幸せな二人を壊そうだなんて考えたくないし。

 むしろこのまま、これからもずっと幸せでいてほしいって思う。

 ……あはは、偽善者っぽいなぁ。

「新さんっ……! お話、終わったんですか?」

「あぁ。また面倒な仕事が入りそうでな。……バックレるか。」

「そ、それはダメですよっ!」

 今振り返れば、幸せそうな光景が目に入る。

 だから俺は、目を伏せて買い物かごをぎゅっと持ち直す。

「あれ? あの男の人……神菜ちゃんのお友達なの? おにぃちゃん。」

「うーん、多分そうなんじゃないかな。」

「そうなんだね! すっごく仲良さそうだから、そうだって思ったもん!」

「そっか。観察する力があるから、莉生は探偵さんになれるんじゃないかな。」

「えっ、ほんと!? わたし、探偵さんになれるように頑張る!」

 無邪気な妹は、あの二人が友達を越えた特別な関係だって知らない。