最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 ……そう、だよね。神菜ちゃんには、神々が居るんだもん。

 俺なんか、眼中にないって分かってるよ。

 気付かなければ、どれだけ幸せだっただろう。

 いや、とっくのとうに気付いていたのかもしれない。

 それなのに認めたくなくて、“神菜ちゃんは妹みたいに可愛い”って、ずっと自分に言い聞かせてきた。

 前々までは本当に、そう思っていたのに。

 これからも、神菜ちゃんの“兄”の立場を貫こうとしたのに……さ。

 変だよね、恋してないはずなのに『行ってほしくないな。』って思うのは。

「え? でも、おにぃちゃんの顔に書いてあるよ。神菜ちゃんのこと、す――」

「莉生、そろそろ買い物終わらしちゃおうか。じゃないと帰るの遅くなっちゃうし、あいつら心配するだろうしさ。」

 わざと莉生の言葉を遮り、莉生を抱きかかえる。

 莉生は大抵、肩車をしてやると落ち着くからきっと黙ってくれるだろう。

 ……子供って、危険。

 思った事、感じた事をすぐ口にしちゃうんだから。それが悪い方向に傾いちゃうって事もあるって、知らないで。