最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

「おにぃちゃーん! どこー!」

 意外にも近くから聞こえたものだから、できるだけ早足で声がしたところへと向かう。

 莉生の今の状況が分からない限り、安心はできないし……。

 そして角を曲がったところでやっと、莉生の姿を捕らえる事ができた。

「莉生っ!!」

 安堵と焦りを含んだ声で名前を呼び、急いで駆け寄る。

 ……って、あの子は。

「神菜ちゃん、もしかして莉生と一緒に居てくれたの?」

「は、はいっ。ずっと探してました!」

 莉生の後に振り向いた彼女は、なんとまさかの神菜ちゃんで。

 莉生が手を繋いでいる事から、一緒に居て探してくれていたのかもしれない。

 だけど、とりあえず莉生が無事で良かった……。

「おにぃちゃん、ごめんなさいっ。わたし、おにぃちゃんから離れちゃって……」

「……怒ってはないけど、もう勝手にどっか行ったらダメだよ。お兄ちゃん、すっごく心配したんだから。」

「き、気を付けるねっ!」

 不安そうな表情で素直に教えてくれる莉生の頭を撫でながら、伝えたい事を伝える。