「ふぇ? 愛され……?」

 成生さん、何を言ってるんだろう……?

 確かにみんなと仲はいいし、お友達として凄く大好きだけど……愛されという言葉の意図が、全く持って分からない。

 はてなマークを浮かべてきょとんとしていると、今度は都真君が可愛らしくこっちに駆け寄って来た。

「先輩っ、あんな人たちはほっておいて一緒にケーキ食べましょ? 先輩が好きって言ってたお菓子もいっぱい用意したんです! お菓子は僕たち生徒会からのプレゼントですよ!」

「お、お菓子っ……!」

 甘党の私はお菓子という単語にまんまと釣られる。

「新さんも一緒に食べませんかっ?」

「あぁ、もちろんそうさせてもらう。」

 隣に座って微笑んでくれる新さんに声をかけ、私も微笑み返す。

 その後私は、目の前に広がるお菓子の海に目を輝かせた。