最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

「うんっ! とっても!」

 嬉しそうに微笑みながら教えてくれる莉生ちゃんから、本当にお兄さんのことが大好きなんだと伝わってくる。

 良いなぁ、お兄さん。妹さんからこうして慕われているだなんて。

 “きょうだい”が居ない私には、羨ましすぎる。

 ううん……お兄さんかお姉さんは、居たかもしれないんだけどね。

 けど、生まれる前に亡くなっちゃった。

 だから、こんな風に莉生ちゃんの笑顔が眩しく見える。

 ふふっ、それにしてもお兄さん見つからないなぁ……。

 結構探しているはずなのに、なかなかお兄さんらしき人が見つからない。

 莉生ちゃんにちらっと視線を向け、もう一度周囲を見回してみる。

 きっと不安だよね……迷子って怖いもん。

 お仕事でよく迷子になっていたからその気持ちはよく分かるし、早く見つけなきゃという気持ちに駆られる。

「莉生ちゃんのお兄さーん……どこですかー?」

 とりあえず、そう言ってみる。

 あまり大きな声を出せないから、お兄さんが気付いてくれるかどうかは分からない。