最強さんは魔術少女を溺愛したい。【Extra】 ~魔術少女は溺れるほどに甘く愛される~

 一人で何度も同じような事を考えながら、気を取り直そうと商品棚に視線を向ける。

 ……でも、その時近くから泣き声が聞こえてきた。

「おにぃちゃん……どこぉ……うぅっ。」

 その声からして、きっと女の子だろう。

 誰かを探しているようだから、迷子かもしれない。

 だから私は急いでその声を頼りに、女の子の元へと向かった。

 あっ、あの子だよねっ。

 すぐの角を曲がったところに小さな女の子がうずくまっているのが見えて、急いで駆け寄る。

「ねぇ、もしかして迷子かな?」

「うん……おにぃちゃんとね、来てたんだけどね……いつの間にかおにぃちゃん、いなくって……。」

 ぐしゃぐしゃに泣きながらも説明してくれる彼女は、たくさんの涙を浮かべて不安そうな影を落としていた。

 そうだよね、こんな状況で不安にならないほうがおかしいもんね……。

「そっか。それなら、私と一緒にお兄ちゃんを探そう?」

「おねぇちゃん、と?」

「うんっ。私、神菜って言うの。あなたのお名前は?」

「……お名前、莉生(りう)。」