大人たちが制止する声を無視して、子どもたちは私の手をつなぎ、竜舎のほうに引っ張っていく。卵くんもポコポコお腹を叩いて、楽しくてしょうがないみたいだ。
後ろから「こけるなよ」という竜王様の声が聞こえるところをみると、私が子ども好きなのを伝えてくれたのだろう。護衛の騎士さんとリディアさんだけが、数歩後ろを走ってくれていた。
「迷い人様! この子! この子がね、大変なの!」
「何をあげても、ダメなの」
「ねえ、お話しして、聞いてあげて?」
竜舎につくと、そこには十頭ほどの竜がいた。その中でも一番大きくて青い竜が、部屋のすみのほうで丸くなって寝ている。私たちの声に少しだけ瞼を開けると、またすぐに目を閉じてしまった。



