「気にするな。それだけ竜たちの言葉が聞きたくてしょうがないのだろう。竜を大事に思うことは良いことだ」
「ありがとうございます。しかし迷い人様はお疲れでは?」
「私も大丈夫です! まったく疲れていませんし、私も早くこちらの竜に会ってみたいです!」
そう言うと、子どもたちが小声で「やった!」と呟いている。そうとう竜が好きなんだろう。一人の子は小さな竜のぬいぐるみを片手に持っていた。
(そうだ! せっかくだから、この子たちに案内してもらおうかな?)
「ねえねえ、竜はどこにいるの? 私を連れてってくれると嬉しいな〜」
子どもたちの前にしゃがんで、彼らの目線に合わせてそう言うと、一瞬にして皆の大きな目がキラキラと輝き出した。
「こっち! こっちだよ!」
「竜王様、こっちだそうですよ〜」
「あっ! コラ! 迷い人様になんてこと!」
『はしれ〜』



