竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜


『じゃあ話すね! あのね〜 僕の相棒のゲイリーは、失恋してばっかりなんだ! 今は街の酒場の売り子に恋してるんだって。でもどうせまたフラれるよ。グズグズして声すらかけないんだからさ〜』
「…………」


(これ、どうやって伝えよう……)


 秘密としては、微笑ましい気もするけれど、ゲイリーさんにとっては大恥だ。皆の前で言うのは(こく)じゃないだろうか? 私はなんでもない様なフリをして、竜王様のほうを振り返った。


「あの、まずは相棒の彼にだけ、お伝えしても?」
「なに? そんなに言いにくいことなのか?」
「……たぶん」


 私のその言葉に集まっている騎士たちは、一気に青ざめ始めた。やっぱり何かうしろめたい事があるのかな、と思っていると、団長さんが「おまえら何を隠しているんだ?」とお怒りだ。それを見て竜王様も「隠さなくてよし! この場で言っていいぞ」と私に秘密暴露の許可を出してきた。