竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜


 するとリコと目が合った。今日は薄いブルーのドレスを着ている。シンプルなものだが、リコの可憐さが際立っていて、とてもかわいい。あんなにかわいいなら、もっと早くリコの部屋に行くべきだったな。


「なにをニヤけているんですか」
「うるさいぞ」


(なるほど……自分では気づいていなかったが、この危うさをシリルはわかっているのだろう。大量にお茶を飲ませるわけだ)


 俺はぬるくなったお茶をぐいっと飲み干すと、盛り上がっている試合に目を向けた。


「最初の力比べは、前年度に負けた竜が勝ちましたね」
「はは! 空をクルクル回って、喜んでるぞ」
「あんな煽り方して。あれじゃあ、最後の総合で荒れますよ……」