竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜



「竜王様、そろそろお支度をお願いいたします」
「ああ、わかった」


 さっさと着替えてリコの顔でも見に行くか。俺はいつの間にか用意されていた三杯目のお茶をぐいっと飲み干し、部屋を出た。



 ◇


 競技場に行く前にリコのドレス姿を近くで見ようと思ったが、すでに出たあとだった。


(なんだ。つまらないな)


 必要に迫られないと、リコはこちらの服を着たがらない。しかしドレスを着るのは好きらしく、頬を赤らめ嬉しそうにしている。それが可愛くて今日も見たかったのだが、少し遅かったな。リディアにもロイブ兄妹について話しておきたかったのだがしょうがない。