気づくと私は競技場の真上に仰向けで浮かんでいて、体を動かすことができない。体全体を何かで押されていて、糸もないのに宙づりのようになっている。まるで私のまわりだけ、時が止まってしまったようだ。 しかもその押し込んでくる何かには、小さな小石がたくさん混じっていて、私の体に小さな傷をつけていく。 「痛っ……!」 (こんなの、普通の風じゃありえない!) 「きゃあ! 誰か飛ばされてるわ!」 「おい! 女性が空中に浮いてるぞ!」