竜王の「運命の花嫁」に選ばれましたが、殺されたくないので必死に隠そうと思います! 〜平凡な私に待っていたのは、可愛い竜の子と甘い溺愛でした〜



 その言葉で競技場をのぞくと、またぞろぞろと竜たちが集まってきていた。さっきの競技は力比べだったけど、今度は早さを競うらしい。わりと小さめの竜がフンフンと鼻息荒く、飛び回っている。


「へえ! 得意分野で競わせるんだ。面白いな〜」
『おもしろいの、ぼくも見たい!』


 その次は持久力を競う競技があったりと、なかなかバラエティに富んでいる。一番盛り上がったのは、若手とベテラン二組に分かれて戦うものだ。竜王様も前のめりになって楽しそうに観戦していた。


「最後の種目は、総合試合だ! 代表者は前へ出よ!」


 総合試合とは一体何をするんだろう? 不思議に思って整列している竜騎士たちを見ていると、アビゲイル様が詳しく教えてくれた。