「これ…昔、プレゼントしようとして断られたやつ」

「えっ…?」

そりゃ、驚くだろう。

引いていないといいのだが。

「実は、敢えて返品しなかったんだ。これを見ると、恋愛一辺倒になってたダメな自分を思い出すから、戒めとして実家の自室にずっと置いてたんだよ」

青山は、少し戸惑いながらも、

「いいの…?」

そう言うので、

「もともと、青山のためなんだから。これなら、大人になった今でも似合うはずだし」