行軍する兵士たちに手を振る人々。兵士たちもそれに手を振って応えている。

 バリオーニ帝国に入ってから三日かかり、やっと帝都に到着をした。

 三日間、カストをはじめ兵士たちはみんなやさしく親切にしてくれた。

 一人用のテントを設営てくれたので、初めての野営も問題も不安もなくすごすことが出来た。

 帝都に到着し、彼らと別れ際に心からお礼を伝えた。

 みんな、笑って再会を約束してくれた。

 カストだけは、その後もいろいろ手助けをしてくれた。

 まず、皇宮に連れて行ってくれた。それから、皇宮の執事と連携し、ひと足先に荷物を運ぶようにしてくれた。

 相棒のルーポを厩舎に預ける為、宮殿の近くにある厩舎へも案内してくれた。