そんな彼女にどう対応したらいいのかかんがえているところに、エルマがにっこり笑いかけた。
ちょっかいを出してきた彼女に、ではなくわたしに。
「きいた、ナオ?あなた、『押しかけ聖女』って言われているわよ」
「ええ、きいたわ。エルマ、あなたは『馬きちがい令嬢』ね」
「じゃあ、言ったご本人はなんなのかしらね?」
彼女はおどけたように言うと、豪快に笑った。
その笑いに誘われ、わたしも笑ってしまった。
周囲にいる貴族子息や令嬢カップルたちも、わからないように笑っている。
「なんですって?あいかわらず口の減らない女ね?エルマ、あなたは誰もが知っている馬きちがいじゃない。それから、彼女は……」
デボラはフンと鼻を鳴らしつつ、わたしを指さした。
ちょっかいを出してきた彼女に、ではなくわたしに。
「きいた、ナオ?あなた、『押しかけ聖女』って言われているわよ」
「ええ、きいたわ。エルマ、あなたは『馬きちがい令嬢』ね」
「じゃあ、言ったご本人はなんなのかしらね?」
彼女はおどけたように言うと、豪快に笑った。
その笑いに誘われ、わたしも笑ってしまった。
周囲にいる貴族子息や令嬢カップルたちも、わからないように笑っている。
「なんですって?あいかわらず口の減らない女ね?エルマ、あなたは誰もが知っている馬きちがいじゃない。それから、彼女は……」
デボラはフンと鼻を鳴らしつつ、わたしを指さした。