李音「ね、結婚しよう……?」


両手をぎゅっと包むように握られる。


李音「僕には昔から、ずっとま〜ちゃんしかいないんだよ」

真優「し、信じられないよこんなの……!とにかく、チョコケーキ食べたい……」


頭がパニックになってきた真優は、おかしなタイミングでそんなことを言ってしまっていた。

李音はそんな真優が面白く愛おしくて、仕方がなく了承しどうにか一時的な平和的解決につながることに。


○リビング


真優(なんかもう頭がふわふわしてきた……李音くんの部屋に私の写真がいっぱい?変なの……)

李音「はいま〜ちゃんどーぞ」


差し出されたチョコケーキ艶がすごくて、よだれが止まらなくなりそうになるぐらい美味しそうな見た目をしていた。


真優「い、いただきます!」


ホークを持ち、チョコケーキを口に運ぶ。


真優(ん〜……!!美味しい!)


今まで苦労した甲斐があったほどに美味しくて、頬を手で押さえた。


李音「可愛い」

真優「……へ?」

李音「あ、ごめんつい本音が」

真優「なっ……!」

李音「ふふっ、気にしないで食べて」

真優「う、うん……」
  (美味しいし気にせず食べよう……)