遠野が私の手を取り、走り出す。

「ちょっと私、遠野のスピードに合わせて走れないよ!?」

「大丈夫!俺、今5割の力で走ってるから!」

「これで5割!?」

私は遠野について行くので必死だった。

「着いたよ、涼風さん!」

「はぁ、はぁ・・・って、ここどこ?」

「え、ボウリング場」

「こんなに走ったのに、まだ運動するの!?」

「涼風さん、そんなインドアみたいなこと言わないの!」

「いや、元からインドアだよ!」

私はつい突っ込んでしまった。