昼休み。

「じゃあ、今から15分ね」

「うん!」

私がタイマーを押すと、遠野が昨日貸した本を取り出した。

「むっちゃ面白かったです!」

「もう読んだの?」

「面白かったもん!」

「そっか」

「主人公の性格が魅力的で、ストーリーもワクワクして・・・」

遠野が本の感想を目を輝かせながら言っている。