頭の中でこの辺りの地図を広げて考えるわたしに、恭くんは「ありがとう」と申し訳なさそうに笑う。

そして、当たり前のようにサラリと付け足した。




「それはそうと、瑞紀ちゃんの私服姿、すごく可愛いね」




……もう一度自分の顔を殴る羽目になったのは言うまでもない。