「待って、何の話!?」
慌ててそう聞けば、恭くんは「え?」と首を傾げた。
「だから、一緒に映画見るって話」
「え?」
「え?」
「なんで?」
「さっき俺が『映画を見た人の反応間近で見たいから、明日の映画一緒に行っていい?』って聞いたら瑞紀ちゃんうなずいてたよね?」
「!?」
その言葉は記憶にない。
だけど、よく聞こえなかったのにテキトーにうなずいた記憶はある。
サッと冷や汗が流れた。
「え、あ、その、それは……」
「楽しみだなあ。クラスメイトと二人で映画なんて初めてかも」
とても嬉しそうに微笑んでいらっしゃるため、今さら無しとは申し上げにくい雰囲気でございます。
恭くん……じゃない、教訓。
人の話はきちんと聞こう!



