「たた、た、ただい、ま……」

相変わらず何も返ってこないけど、分かるよ、そこにいるんでしょ。

翠くんは私のこと嫌ってても帰ってくるまでは必ず待っててくれるから。どこにも行かないでくれるから。

翠くん本当はすっごい優しいんだから。

私が吃音じゃなかったら、受け入れてもらってたかな……なーんてね。

そんな馬鹿な。

あるわけないでしょ、何考えてるの私っ。

とうとうおかしくなっちゃったか？

口だけじゃなくて……。