うじうじしてちゃ何も進まない。

翠くん好き好きアピールしていこ!

なんとかなる。

なんとか!

……甘く見てる私は、こんなんだからダメなのかな?

はぁ。

とりあえず沙和ちゃんに話そう。

「これからはバラバラで帰ろっか」

へ?

「澄晴にも、このこと言っていい?」

こくりと頷いて見せた。

沙和ちゃんの笑顔は可愛い。

……だから、翠くんは沙和ちゃんが好きなのかな?

っ、ダメだよ、悪い方向に考えちゃ。

「千陽さ、告白しなよ」

「え?」

「自分の思い、伝えなよ。好きって、ちゃんと。濁すだけじゃなくて、好きって」

そっか、告白、か。

する、よ。

だって翠くんのこと好きだから。

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頑張ります……!
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紙に書いて見せると、太陽みたいに輝いた笑顔がこっちを向いた。

そんな笑顔に勝ち目なんてないけど、私も、同じように向けた。