ごはん、やっぱり唐揚げ辞めた……。

なんか作れる気がしなくなっちゃった。

適当になんか作って食べてもらおう。

なんてぼーっとしていたら、もうベッドの上にいた。

なんで、あんなこと言ったの?

私には分からない。

嫌いなわけないじゃん。

大好きでしかないんだよ。

なのに、そんな勘違いないよ……。

あの考え方からしたら、翠くんは沙和ちゃんが好きってことになるんだよ?

翠くんだって、翠くんだって……沙和ちゃんとたくさん喋ってたじゃん……!

実は知ってたんだよ。

気づきたくなかったけど、気づいてもずっと目を逸らしてきたけど、翠くんは沙和ちゃんと喋ってる時、私には見せない笑顔をするんだよ。

そんな笑顔で沙和ちゃんと喋っておいて、私には変な勘違いを擦り付けて……私、沙和ちゃんに嫉妬しちゃうよ。

勇気出して、どうにかしたほうがいいのかな。

これじゃ、ずっと何もできないで終わっちゃうのかな。

そんなの、そんなの……、嫌だよっ!