「ほぅ、ほ、ほう、そ……」

できるだけ簡潔に。

噛むのは最低限で……。

ああ……、できるわけないんだけどさ。

「お前の喋り方嫌いなんだっつーの。紙にでも書いとけよ」

あー、そうだったっけね。

喋り方嫌いだもんね。うん、ごめんごめん。

私、煽ってるみたい?

ふっ……。

なんか笑えてくる。

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放送であったスピーチは
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どうするんですか?
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「ああ、あれね。どーでもいいよ、俺は別になんでもいいし。隣に立っとけばいいんだろ? ならそれだけしとくからあとはテキトーにやっといてよ」

「え……、は、はは、はいっ」

うん、そうだよね。

翠くんだって、私とは嫌だもんね。

……それでも隣に立ってくれるんだ。