「話してくれて、ありがとうございます」
きっと、昨日断った事を本当に悪いと思っているから、そうやって話してくれたのだろう。
「…真湖より、俺を好きだって言ってくれてるお前との約束の方を優先するべきだって、分かってんだけど」
ごめん、ともう一度謝られた。
その謝罪を聞きながら、中さんは何も悪くないのにって思う。
好きな女性を優先するのは自然だし、昨日の埋め合わせに今夜中さんの方から私を誘ってくれた。
「中さん、私は真湖さんの代わりでもいいです。
真湖さんと会えない夜、中さんの側に居させてくれたら」
その私の言葉を受け入れてくれたのか、両手でギュッと強く抱き締められた。
「俺、葵衣に惹かれてんだろうけど、
真湖との事をまだ終わりに出来ないから…。
だから、お前に対して中途半端で」
中途半端…。
本当にそうだな、と思う。
中途半端にキスをしたりはするけど、最後迄はしなくて。
こうやって二人で会ってくれるけど、付き合ってはくれない。
「中さんはそうでも、私は本当に大好きですから」
「…ありがとう」
私の気持ちをそうやってありがとうと言ってくれるだけで、今は充分かもしれない。
今これ以上望んだら、中さんを苦しめてしまうから。
きっと、昨日断った事を本当に悪いと思っているから、そうやって話してくれたのだろう。
「…真湖より、俺を好きだって言ってくれてるお前との約束の方を優先するべきだって、分かってんだけど」
ごめん、ともう一度謝られた。
その謝罪を聞きながら、中さんは何も悪くないのにって思う。
好きな女性を優先するのは自然だし、昨日の埋め合わせに今夜中さんの方から私を誘ってくれた。
「中さん、私は真湖さんの代わりでもいいです。
真湖さんと会えない夜、中さんの側に居させてくれたら」
その私の言葉を受け入れてくれたのか、両手でギュッと強く抱き締められた。
「俺、葵衣に惹かれてんだろうけど、
真湖との事をまだ終わりに出来ないから…。
だから、お前に対して中途半端で」
中途半端…。
本当にそうだな、と思う。
中途半端にキスをしたりはするけど、最後迄はしなくて。
こうやって二人で会ってくれるけど、付き合ってはくれない。
「中さんはそうでも、私は本当に大好きですから」
「…ありがとう」
私の気持ちをそうやってありがとうと言ってくれるだけで、今は充分かもしれない。
今これ以上望んだら、中さんを苦しめてしまうから。



