「もちろん知ってますよ!なんか、ふわふわしてて可愛らしい人なんですけど、芯があるというかなんというか……。一言でまとめると素敵な人です!」
冬馬くんが話す櫻子さんは私が想像していた通りの人物だった。
「手術が終わったら、また皆で遊びに行きたいなってよく話してるんですよ」
皆にも会わせたことがあるんだ。
そりゃ、そうか。怜央の大事な人なんだから。
その時、彼はなんと言って彼女を紹介したのだろう。
そんなことが気になって、胸がズキズキと痛む。
変なの。私にとって怜央はただの雇い主なのに。
「前は皆でバーベキューをしたんです。次は瑠佳さんも一緒ですね。2人とも素敵な人なんできっと、すぐに仲良くなれますよ」
無邪気に笑う冬馬くんに私はなんて返事をしたら良いのかわからなかった。
次の予定に私も入れてくれてありがとう、冬馬くん。
だけどね、櫻子さんがここへ戻ってきたとき、私はもう怜央の隣にはいないんだ。
それが私と怜央の本当の関係だから───。



