「ライトさんって人は会合に出席しなくてもいいの?」
「ライトさんは特別です。うちの情報屋なんですけど、チームの集まりにはほとんど顔を見せません。でも、真宙さんが言うには闇狼のNo.2だって」
情報屋。そんな役職もあるんだ。
「冬馬くんの役職は何になるの?」
「幹部以外の役職は特にないです。でも、姫を任されるってことは幹部入りに一番近い男なのかもしれません。……冗談っす」
冬馬くんの軽快なトークに思わず頬が緩む。
彼と話していると、ここが暴走族のアジトだということを忘れてしまいそうだ。
「あ、そういや俺、怜央さんから狂猫の話をするよう頼まれてたんです」
クレイジーキャット?また聞き慣れない単語が出てきた。
それも暴走族のチーム名なのだろうか。
「狂猫っていうのはうちと敵対してるチームのことです。数年前までは普通のチームだったんですけど、総長が今の香坂って奴になってからやばい集団に変わっていって……。今日の会合も大半が狂猫についてだと思います」



