【完全版】雇われ姫は、総長様の手によって甘やかされる。



「よかったらお菓子も食べてください」

「あ、ありがとう」

ローテーブルに並べられたのは数種類のお菓子。


下では怜央たちが真面目な話をしているというのに、ここはまるでホームパーティーでも開いているかのような雰囲気だ。

それは冬馬くんの明るいキャラのせいでもあるのかもしれない。

少し幼いけれど整った顔立ちをしている彼は、暴走族よりもアイドルのようなキラキラとしたグループにいる方が似合っている。

あくまで勝手な想像だけど。

「色々と聞きたいことはあるんだけど、まずは会合について知りたいな」

「会合ですね!任せてください」

冬馬くんは質問されたことがよほど嬉しかったのか、ジュースを一気飲みして喉を潤すと会合について話し始めた。

「会合っていうのは話し合いの場です。だいたい週に一度開かれて、他のチームの動きとかを報告するんです」


「そうなんだ。……あ、そうだ。あのソファに座ってる人たちって偉い人なの?」


「はい、ソファに座ってるのは闇狼(ダークウルフ)の幹部です」