【完全版】雇われ姫は、総長様の手によって甘やかされる。




「名前呼びの違和感なくなったからな」

突然、発表された点数はどうやら私に対しての評価だったらしい。

練習の成果が出たのか、初日につけられた5点から大幅に点数アップした。


けれど、ひとつ気になる点がある。


「……残りの5点は?」

名前はもう完璧に呼べている。

正直、これ以上伸ばせるところなんてない。

「…………さぁ、」

「さぁって何よ」

「つーか、あいつら待たせてるからもう出るぞ」

さっきは遅れても総長に文句言う奴はいないって言っていたのに。

「……わかった」


残りの5点については適当にはぐらかされたまま、この話は終了。


あと5点、何が足りないんだろう?

自分で見つけろってこと?

バイクに跨った後、怜央の背中を見つめながらそんなことを思った。