【完全版】雇われ姫は、総長様の手によって甘やかされる。



「防犯対策用に作られたものだから、肌身離さず持っとけよ。さっきみたいなことがまたいつ起こるかわかんねぇからな」

「わかった。ありがとう、大事にするね」

今日はもらってばかりの一日だ。

私も早く役に立って彼に恩を返したい。


そのためには引き続き、認知活動に力を入れないと。

この先、姫の仕事を全うするためにも。


「あと明日も時間あるか?」

「明日は土曜だから朝から夕方までスーパーのバイトなんだ。その後なら大丈夫だけど」

「じゃあ、バイト終わりに迎えに行く。さっき電話かけてきた奴が瑠佳のことを皆にも紹介しろってうるせーから」

「皆って怜央の仲間の人たち?」


「ああ。俺も瑠佳の安全のために早めに姫だって紹介しておきたい」


「わかった。服装とかってなにか指定ある?」

この季節バイトに行く時は、スキニーパンツにTシャツ、スニーカーというラフな格好が多い。

果たして暴走族の集まりにその格好が適切か否か、予め確認しておく必要があった。