「2人とも無事で良かった……!だけど、縄はどうしたの?この人たちは見張りの人だよね?」
「あのさー姉ちゃん。俺も一緒に護身術と柔道を習ってたの忘れたの?大人しくしてたのは隙を作るため。下で喧嘩が始まった瞬間ヒョヒョイと解いてやったつーの」
「志貴すごかったんだよ。見張りの人は仲間を呼ぼうとしたから、このフライパンでバーンって」
新那は持っていたフライパンをテニスラケットのようにして振ってみせた。
テニス部が本気なんかを出したら、息の根が止まるんじゃないの……?と不安になり男の顔を覗き込む。
「あ、ちゃんと息はしてたから大丈夫……!」
「そ、そう……良かった。ところで、そのフライパンはどうしたの?」
「志貴が誕生日プレゼントは焦げ付かないフライパンがいいって言うから。私も気になることがあるんだけど、どうして委員長がいるの?」
「え、よく気づいたね。一緒にいるのが委員長だって」
驚く私に対して新那は「すぐにわかったよ??」と首を傾げながら言う。



