【完全版】雇われ姫は、総長様の手によって甘やかされる。



暴走族たちの間にも暗黙のルールというものがあるらしい。

まず、敵のチームが一番に狙うのは姫。総長にとってもチームにとっても大切な存在だからだ。


次に幹部の彼女。

暴走族と関わりを持った時点で、こちら側の人間という認識らしい。

けれど、姫や幹部の彼女の友達は自分が暴走族と繋がってるという認識がない。

そういう人間を巻きこむと後々、親や警察に連絡がいき面倒なことになる。

どこのチームも極力、警察沙汰は避けたいのだろう。

また、チームによっては友達レベルの人質であれば簡単に切り捨ててしまう。

そうなると、ただ時間を無駄にしただけになる。


物騒な話をしたが、敵対するチームが必ず相手の姫や彼女に手を出すわけではない。

姑息な真似ばかりを繰り返すチームは、本当の意味で強くはなれないからだ。



「だけど、暗黙のルールっていってもこの辺りだけでの話かもしれないし、そもそも何でもありのチームがルールを守るとは限らないでしょ?」


「確かにそうだね」


「だから新那も私は大丈夫って気持ちは捨ててね。それから、家に着いたら必ず連絡ちょうだい」


「わかった。瑠佳ちゃんもね」

「うん。じゃあ、部活頑張って」

「ありがと!」