「ここって男性入店可能ですか?」

「ひ!イケメ…!!ほ、本来ならお断りしているのですが、特別に許可できます…‼」

「(なんでよ!)」



許可しないでよ!こんな危険生物!!

だけど私の願いもむなしく、私と皇羽さんは二人一緒に試着室に案内される。そして店員さんが「今話題の下着は、」と説明を始めると、皇羽さんは話も聞かず立ち去った。


まさか…遠慮してくれたのかな?気を遣ってくれた?あの皇羽さんが⁉


なにそれ、優しい…。と少しだけ期待した私は、一秒後に大後悔する。



「はい、萌々」

「え、えっと…なにこれ?」



「つけてみろ。お前に似合う」

「はあ⁉」



なんで皇羽さんに下着を選ばれなきゃいけないの!だけど店員さんは「グッジョブですね…!」と親指を立てて、姿を消した。


いや、あなたが気を遣わなくていいから!戻ってきてー‼スタッフさん!