「いやいやいや、だから無理ですって!私の話、聞いてました⁉」
「お前こそ俺の話を聞いてたのかよ!お前の家は焼けた。住む場所も両親も、おまけに金もねぇ。そこに俺が通りかかった。幸いにも俺の家には空き部屋がある。金もなんとかなる。
じゃあ、萌々はここに住むしかねぇだろ」
「ッ!」
確かに…ホームレスになった私からしたら、これ以上の美味しい話はなくて…。いや、でも…だからこそ不思議に思うわけで。
「このお家…かなり広いですよね?階が高いほど家賃も高いのに、このお部屋ときたら…一体何階ですか」
「賃貸マンションだ。ここは23階」
23!?た、高すぎでは…!?
「高校一年生の皇羽さんが、どうしてマンションで一人暮らし出来ているのか。それはやっぱり…アイドルだからではないですか?」
「…ちげぇよ」
「……」
いや、絶対違わない。



