『それではまず一組目。今一番人気のアイドルグループ…
Ign:s (イグニス)です!』
「……は?」
Ign:s ?
今の…聞き間違い?いや、でも画面に「 Ign:s 」の文字が出てる。
ウソ、最悪だ…!
テレビを見て固まる私を見て、あれだけ忙しくなく動いていた皇羽さんも全く動かなくなった。
誰もしゃべらない部屋に…
引き続き、司会者二人の声が響く。
『デビューして一年、最近は知名度がグングン上がってきましたね!』
『デビュー曲のバラードとは違う、今回のアップテンポな曲。全く別の雰囲気で、ファンのざわつきも止まらないとか!』
『もともと実力者揃いのグループなので、歌唱力もさることながら見事なダンスも必見ですよね!』
『それではお呼びしましょう!
Ign:s の皆さんです!』
ステージの端から、一人ずつ出てくる男の人。全員で五人。だけど――
その内の一人に、私の目は釘付けになる。



