「皇羽さん…私に、出て行って…ほしいですか?」



家の中の事…私にバレないように色々隠すの…疲れませんか…?私、邪魔じゃないですか…?


そんな思いを込めて聞いた。


だけど、皇羽さんは…



「……はっ」



吐き捨てるように短く笑った。そして私を引きはがし…怒った顔を向ける。



「一秒でも俺がそう思っているように見えたんなら、お前に分からせてやらねぇとな」

「…っ、分からせる?何を、」



グイッ



私の体を引き寄せ、頬に手を添える皇羽さん。二人の距離が近くなる。


この状況は、昨日、ベッドに押し倒された時の事を思い出してしまう…っ。



「顔、真っ赤だぞ。もしかして、これからの事に期待してんのか?」

「な、なわけないです…!き、キスするつもりなら、やめてください…!」



だけど皇羽さんは、しれっとした顔で「やだね」と言った。私の言葉を、いとも簡単にぶった切る。