某有名カフェで、ドリンクを待っていた2人は知ってる人達でーー。



女の子の方は、虹 緋彩。

俺が昔から知ってる幼なじみ。


違和感を感じたーー。

緋彩の指に海藤の指が絡まっていた。


なんでーー?



緋彩に彼氏とか、聞いたこと無いけど。



「緋彩」




ーー!!



緋彩を呼び捨てにする、海藤ヒカル。


雑誌で知ったばかりの、知識しかないけど
人気モデルなんでしょ。

こんなとこで、人気モデル同士が手を繋いでいたら騒ぎになるじゃん。

彼氏、彼女とかあることないこと雑誌に書かれて、緋彩に泣きつかれるじゃん。


「緋彩、この子……弟?女の子みたいだな。可愛いね」



初対面からめちゃくちゃ失礼ーー。


格好は男子制服の俺。
顔だけなら、きっと、女の子だったはず。
辛うじて、男子には見えたであろう。

だけど、海藤ヒカルは口元を隠してニヤついていた。


嫌に、突き刺さる視線。
男子とか、ありえないーーって言う視線だ。