「どうする?」

まるで私の答えなんてわかっているようで、声には余裕と自信がにじんでいる。

「お土産にしたいから、お姉さんの好きな物教えて。気に入られるように精一杯頑張る」

私の言葉に気をよくしたのか、有沢はますます笑みを濃くしたのだった。