「高橋さん、さっきはごめん」
「ううん、全然!」
「ごめん…、入れたつもりだったんだけど本当にごめん!」
「いいよ、そんなに謝らないでよ」
打って変わってここは体育館、午後の授業はここで行われるらしい。結婚科はみんなここに集められた。
「本当に…?」
「うん、誰でも忘れちゃうことあるよ!」
顔の前で手を合わせ必死に私に頭を下げてくる…
でも消しゴム1個でそんなことしなくても、絶対私の方が謝ることあると思うし。
「そう…かな」
「そうだよ、だから気にしないで!」
うんうんと全力で頷いて、もうこれ以上頭を下げないでと訴えこの話はこれでおしまいと無理やり終わらせた。
もうすぐ授業が始まる、カップルごと2列に並んであとは学園長を待つだけ。
ステージ上の演台の後ろには“新入生歓迎会”の垂れ幕があるから、きっと今から歓迎会が始まるとは思うんだけど…
「はーい♡生徒諸君!」
学園長である七海夫婦が今日もイケイケな格好でやってきた。みんなが2人に注目すると、演台のマイクに向かって今日の授業内容を話し出した。
「まだ出逢ったばかりのパートナーとどうやって距離を縮めていいか悩んでいる子もいるはずだから力になりたいと思ってこんなゲームを用意しました!」
ゲーム…?
これが歓迎会の内容みたいだけど、どんなゲームなのかな。
今度はバレないように一ノ瀬くんの方を見た。
確かに、距離の縮め方はわからないけど。
「この風船の中にはいろんな質問の書かれたカードが入ってます、2人で風船を割ってゲットした質問に答え合ってお互いを知るキッカケにしてね」
あ、それはいいかも!
まずは会話からだよね、うん。
話すことから始めたら私だって…
心の中で小さくガッツポーズをして、前向きにがんばろうと誓った。
でも次の瞬間、ハート形の風船を持った学園長の2人がぎゅうっ♡とくっ付いた。
「お腹に挟んで抱きしめ合って割ってね♡」
え…、えぇーーーーーーー!!!?
「ううん、全然!」
「ごめん…、入れたつもりだったんだけど本当にごめん!」
「いいよ、そんなに謝らないでよ」
打って変わってここは体育館、午後の授業はここで行われるらしい。結婚科はみんなここに集められた。
「本当に…?」
「うん、誰でも忘れちゃうことあるよ!」
顔の前で手を合わせ必死に私に頭を下げてくる…
でも消しゴム1個でそんなことしなくても、絶対私の方が謝ることあると思うし。
「そう…かな」
「そうだよ、だから気にしないで!」
うんうんと全力で頷いて、もうこれ以上頭を下げないでと訴えこの話はこれでおしまいと無理やり終わらせた。
もうすぐ授業が始まる、カップルごと2列に並んであとは学園長を待つだけ。
ステージ上の演台の後ろには“新入生歓迎会”の垂れ幕があるから、きっと今から歓迎会が始まるとは思うんだけど…
「はーい♡生徒諸君!」
学園長である七海夫婦が今日もイケイケな格好でやってきた。みんなが2人に注目すると、演台のマイクに向かって今日の授業内容を話し出した。
「まだ出逢ったばかりのパートナーとどうやって距離を縮めていいか悩んでいる子もいるはずだから力になりたいと思ってこんなゲームを用意しました!」
ゲーム…?
これが歓迎会の内容みたいだけど、どんなゲームなのかな。
今度はバレないように一ノ瀬くんの方を見た。
確かに、距離の縮め方はわからないけど。
「この風船の中にはいろんな質問の書かれたカードが入ってます、2人で風船を割ってゲットした質問に答え合ってお互いを知るキッカケにしてね」
あ、それはいいかも!
まずは会話からだよね、うん。
話すことから始めたら私だって…
心の中で小さくガッツポーズをして、前向きにがんばろうと誓った。
でも次の瞬間、ハート形の風船を持った学園長の2人がぎゅうっ♡とくっ付いた。
「お腹に挟んで抱きしめ合って割ってね♡」
え…、えぇーーーーーーー!!!?



