皇宮の森をゆっくり進んでいる。

 馬たちは、機嫌よく歩んでいる。

 護衛の近衛隊の隊員たちは、行きのとき同じようにずっとうしろの方からついて来ている。

 とりあえずは、ディアナの盗み聞きを信じるか信じないかである。

 というよりか、その内容が不確定すぎる。多分に彼女の推測や偏見がまじっている。

 だけど、結局は心構えをし、備えておいた方がいいだろうという結論にいたった。

 その夜、調練から戻ってきたラインハルトにディアナの真っ裸事件、ではなく彼女がきいたことを報告した。