今日もヨルク・ロイターはキラキラ輝いている。しかも、彼はそれがわかっているからことさらカッコつけている。

 あきらかに女たらしよね。彼に会うと、いつもそう思う。

 リタとゾフィによると、彼はこれまで六度も結婚と離縁を繰り返しているらしい。それ以外にも、いろいろなところのいろいろなレディとお付き合いしているとか。

 それってまるで小説に出てくるようなプレイボーイね。

 わたしにはまったく縁のない世界の住人だわ。