義母(はは)上、申し訳ありません」

 シュッツも謝ってきた。

 それから、二人とも着席した。

「そうそう。あなたの誕生日のことは、将軍からきいたのです。義母(はは)上、誕生日おめでとうございます」

 ジークの祝いの言葉に続き、シュッツとリタとゾフィも「おめでとうございます」と言葉をくれた。

 毎年、自分の誕生日は忘れてしまう。だとえ思い出したとしても、だれかに言うこともない。だから、だれからも祝ってもらったことなどない。