「私も海鮮丼にします」 「うん、そうしよう」 誠さんは備え付けのタブレットを操作すると、注文をした。こうやって一緒に食べる料理を話をしながら一緒に決めるのは本当に楽しい。きっと誠さんとだから楽しいんだと思う。 「そういえば、奏和ちゃん何か話があるって言ってなかった?」 「あっ、はい……えっと」 「うん」 「あの、話は……後ででもいいですか?」 今は、まだ、覚悟が出来てない……まだ無理だ。だって言ってしまったら泣いちゃう気がする。 それに、もう少し、誠さんとデートを楽しみたい。