眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

少しハメを外しすぎてしまう人たちは、弘原海くんに多少苦手意識があるように思われるけど…。



｢ありがとう、弘原海くん｣



それでもこうして注意してくれる彼の真面目さが、他の人たちを救っているんだろう。



だから尚更お礼を言いたくなった。



｢…っ、別にお礼を言われることはしてない。あと5分で始まるから、しっかり話を聞くように｣



｢はい｣



そうだよね、先生の話はちゃんと聞かなきゃ。



寝ようとしていた自分が恥ずかしい…。