だから私は、泣くことも悲しむこともせず…。 ひたすらに眠っていた。 寝ていれば何も考えずに済むし、話しかけられることもない。 嫌なことは忘れて、夢の世界に潜り込むだけ。 その癖が定着し、今に至る。 どれだけ眠っても夜はぐっすり寝れるし、日中も眠気はやってくる。 …だからこそ、この人見知りが酷くなってしまったのだけど。 それも、今さら後悔しても遅いのはわかってるから。 とにかく平穏な生活を送るのが、高校生活の目標。 「…はぁ、学校やだな…」